閉店のご挨拶
こんにちは。
この度、当店は2017年11月26日、本日の営業をもちまして閉店することになりました。
前にも少しお伝えしておりましたが、当店は賃貸借物件に入っており、もともと5年(2018年7月10日まで)という期限の中で営業してまいりました。
期限には少し早いのですが、ジェラートシーズン終了、そして今年いっぱいキリの良い形で物件を返還することを決断しました。
残りの12月は片付け等をすることになりますので、本日をもって営業終了並びに閉店の運びとなりましたこと、感謝の気持ちで皆様にお伝えいたします。
誠にありがとうございました!
また、事前にアナウンスせず突然のご報告となりましたこと、あわせてお詫び申し上げます。
(一部の方、つまり当月ご来店いただいた常連のお客様には、事前にお知らせいたしました)
個人的に最後の営業が閉店セールっぽくなる気がして躊躇し、随分と悩みましたが、この様な形式でのお知らせとなりました。
(物販の閉店在庫セールは理解できますが、飲食の閉店事前告知は違和感を感じるため)
今日まで4年半弱の長きに渡りご愛顧を賜りまして、本当にありがとうございました。
皆様の今後益々のご健勝とご多幸を祈念し、閉店のご挨拶とさせていただきます。
常連のお客様へ
2013年の開店から今日まで、過ぎし日を振り返ると長いような短いような、暑い日もあれば寒い日もあり、台風で臨時休業した日もあれば、粉雪舞う極寒の2月のサービスデーに寒くて震えながらジェラートを作り、震えながら食べていただき、私の心も震えたこともありました。
最近のある時は、ジェラート機械が故障して、店頭でサービスデーを振り替えする旨をお詫びしたことさえ、昨日の事のように感じています。
ご近所の方や遠方から定期的にご利用いただいた方、駐車場も無くしかも観光シーズンの土日は渋滞する中、わざわざ当店を何度もご利用くださいまして、ありがとうございました。
やはり常連の方々に当店をお支えいただきましたこと、厚く厚く御礼申し上げます。
『共感』
震えた、と表現しましたが、自分の手で作った商品を美味しいと言って消費していただけること、これは私にとって何よりの満足感、やりがいになりました。
またこの10日間ほど、事前に閉店のお知らせいたしました常連のお客様から温かいお言葉やお心遣いを頂戴し、4年半弱という期間、自分なりに思い悩み格闘してきた時間は意義あることだった、と改めて思うに至り、胸が熱くなりました。
JTのCI(コーポレートアイデンティティ)だと思いますが、CMで「ひとのときを、想う」という言葉があります。そしてその言葉の「ひととき」をコーポレートカラーの緑で浮き立たせています。
私もジェラートを作っているときや原材料を選択するときなど、この言葉を常に意識していました。
「ひととき=ひとのときを、想う」
思うではないところが重要なポイントですね。
でもどんな職人さんでも同じだとも考えます。
職人さんだけでなく、絵画を通して想いを伝える画家、音楽を通して想いを伝える音楽家、言葉を紡ぐ小説家もそうだと。
少し話が脱線しましたが、ジェラートを通じて同じ空間で同じ時間を共有し、私が感じた想いを共感していただけたならこれほど嬉しいことはありません。
当店ジェラートを愛して下さった方々のことを忘れずに、これからも頑張ってまいります。
ありがとうございました!
『邂逅』
そうですね・・・
いつの日か・・・
180度視界が開けた瀬戸内の多島美の海が広がる小高い丘にポツンと建ったログハウスで、香り高いコーヒーと手作りケーキをあてに
『そういえば昔ジェラートとか作ってたよね』
「そんな時もありましたね」
海を見ながら、中島みゆき時代風な、そんな昔話に花が咲くのもいいんじゃないかなと・・・
同じ時代に生き、偶然にも当店で同じ時間を共有した者同士の邂逅に相応しいかなと・・・
お元気で!
そして
またお会い出来ますように!