恐怖のストーリー第一話
皆さんこんばんは。
さて早速ですが、新シリーズ『恐怖のストーリー』がスタートします。
まだまだ暑い毎日、ガワイナジュンジのようにボソボソと語りますので、背筋からゾッと寒くなって下さい。
それでは記念すべき第一話です。
むかーし、むかし。お寺の広大なお墓の片隅の掘っ建て小屋に、墓守のおじいさんが一人住んでいました。
おじいさんは貧しくも慎ましく暮らしておりました。
ある日のこと、おじいさんは毎日の日課である、お墓の草刈りに行きました。
おじいさんが、広大な墓地の草刈りに精を出していると、ふと
『うまそうなお供え物じゃ。』
朝から何も食べていなかったおじいさんは、お墓にお供えされた饅頭に目が釘付けになってしまいました。
『ほんに、うまそうな饅頭じゃ。』
草を刈りながら、饅頭との間合いを少しづつ詰めていき、周りを見回してみると、当然ながら誰もいません。
『どうせカラスのエサになるぐらいなら、えーい、南無三。』
とおじいさんは饅頭を一気に食べてしまいました。
『う、うまひ。』
夕方家に帰ったおじいさんが、戸口の取手に手をかけて障子戸を開けようとした時、障子に赤いシミがついていることに気が付き、
『こ、これは血じゃ。もしや、お供えの饅頭を食べた、タ、タタリか?』
と腰を抜かして、思わず尻もちをついてしまいました。
『血塗られたおらが家じゃ。』
『血塗られたおれんちじゃ。』
『ブラッドオレンジじゃ!』
と言うことで、明日から3日連続で、
新作『ブラッドオレンジ(シャーベット)』
を作ります。
あっ、障子についた赤いシミは、饅頭取られたカラスが怒って、熟したカキを戸口にぶつけた時についたシミだったとさ。
おしっまい!
あーこわかった。
タマタマ縮み上がった方は、漢方薬膳風呂で元に戻してくださーい。
第二話は多分無いと思いまーす。
それでは!